無償サンプル(おまけ)を輸入する際の注意点とは?
アメリカで特に化粧品や、食品などを購入するとよく付いてくる無償サンプル(おまけ)ですが、
この、おまけが他の国から日本へ輸入する際には厄介なものだったりします。
サンプル品を一緒に送る際によくあるお客様とのやり取りです。↓
お客様 『おまけで付いてきた商品なので$0です。』
BeHappy!!! 『商品を輸入する際には、例えおまけでであっても市場価格をインボイスに書かないと、輸入が認められていませんので、市場価格を教えてください。』
お客様 『商用目的ではなく個人使用でも書かなくては駄目ですか?』
BeHappy!!! 『はい。商用個人輸入関係なく、価格を書く事は義務付けられています。』
このようなお問い合わせに関してのやり取りが、月に2~3件あります。
そうですよね。。。わかります。
なんで、おまけで勝手にセラーがつけてきた商品を受け取るのに金額を申告しなくてはいけないんだ!!!
その気持ちは、十分わかります。。。
タダでもらったのに、インボイスに金額を書くなんて、なぜだか損した気分になってしまいますよね。
なぜインボイスに価格を記載しなくてはいけないの?
ほとんどの国で同じルールですが、自国の市場を壊さないように、
『海外から自国へ輸入される商品は、課税の対象になる場合がある』
という考えの下において、原則他国からの商品輸入が認められています。
例えば、日本に輸入するにあたって、本来、関税が発生する商品だったのにも関わらず、
輸入申告(インボイス)におまけだからと言って、商品自体を申告せずに輸入する行為は、禁止されています。
その行為は、本人にその気が無いとしても残念ながら立派な密輸になります。
無償サンプル品やおまけだから、免税対象になるという事は決してありませんので覚えておきましょう。
NO COMMERCIAL VALUEとインボイスに記載すれば免税になる?
無償サンプル品やおまけを送る際に、NO COMMERCIAL VALUEとインボイスに記入すれば
免税になるという噂を聞いた事がある方。。。これは真っ赤な嘘です。
ちなみに税関は、このNO COMMERCIAL VALUEという表記を必要とはしていません。
日本税関はインボイスにNO COMMERCIAL VALUEと記載されていようが、
なかろうが全く気にしていませんので、関税を決められる際には全く影響がありません。
その商品の実際の購入金額、もしくは市場価格のみ関わってきますので覚えておきましょう。
※他国の一部の税関では免税になる場合はあります。
市場価格はどのように算出するの?
無償サンプル品やおまけだから、1つ当たり1㌣で申告したいと言われたことがあります。
『根拠は何でですか?』と尋ねると、『タダでもらったものだから』
。。。。
確かに、タダでもらったので受取り人としてはお金が発生していないので金額を書く事に
戸惑いを感じてしまうかもしれませんが、あくまでも税関が見ているのは市場価格です。
日本に商品が入国する際に税関審査であまりに低い金額の場合(1㌣など)は、
その算定の根拠を求められる事があります。
その際に、おまけでもらったものだからは、通用しません!!
過去に1㌣で通関した事があるという経験がある方もいると思いますが、それは確実に
タマタマです!!!
■◇■検索方法の参考例■◇■
サンプル品のUPCコード(バーコード)や商品名をebayや、amazonなどで検索して見て下さい。
UPCコードがある場合は該当する商品が出てくる場合が多いですが、
稀に出てこない場合には、Googleなどのブラウザー検索に商品名を打ち込んでください。
無償サンプル商品
検索します
Web上から同じ商品を見つけたら、いくらで売っているのかを見ます。
もし、税関検査で停まってしまった場合でも、上記の金額で申告をしていればまず大丈夫でしょう!
サンプル品の場合、税関がほしい事実は商品の価格が適正か?も当然そうですが、
どのようにその金額を当てはめたかの根拠です。
無償サンプル(おまけ)の輸入に関するまとめ
①無償サンプルや、おまけだといって$0や、安易に安値をつけてはいけない。
必ず、ネットなどで市場価格を調べましょう。そして、その価格と根拠となったページは無事商品が通関されるまで、保管しておきましょう。※税関検査の対象になった場合に、価格の根拠として提出できます。
②関税に関しては、あくまで税関の判断になる為事前に発生するのかはわからない。
関連BeHappy!!!ブログ:個人輸入に必要な関税の計算方法はこちら
③自分自身がそこまでしても、欲しいものなのかを輸入前に判断しましょう。
いらないものは、破棄のご指示をください!欲しいものではないのに関税が掛かったらもったいないですよね。