過去幾度かこんなご質問を受けたことがあります。
なぜ税関を一度通ったにも関わらず、その後税関から調査の連絡が来るのですか??
みなさんもご存じの通り、税関は日々数多くの輸出申告、輸入申告に対してその申告内容を確認したり、ときには、保税地域にある貨物を直々に確認したり、
貨物から商品を一部抜き取って検査したり、輸出入者が適切に申告しているかをチェックする機関です。
そして、そのチェックは申告があった時だけではなく、改めてその申告内容などを確認することがあり、その調査を「(税関の)事後調査」と呼びます。
つまり、一度通ったといっても、正しい課税を収めていない、またはトラブル(例えば、偽物の商品を通関している)など発見された場合
いつでも調査に入ることが出来てしまうのです!!
「税関の事後調査対象」
一般的には輸出者と輸入者を対象に実施するのですが、税関職員が会社に訪問して行うこともあるみたいです!!
訪問の際には書類や帳簿を提出することが義務付けられていますので、万が一そのような事になった場合にあわてない様に書類の整理は常日頃行っておきましょう。
ちなみに、事後調査で求められるであろう書類は以下の書類になります。
・売買契約書
・領収書
・輸出許可書、輸入許可書
・送金明細書、受取金明細書
・E-mailでの取引きレコード
※貿易関連書類だけでなく、取引に関わる電磁的記録についても5年間の保管義務があります。
突然の出来事で書類がどこにあるのかわからない。。。
事務のスタッフが把握できていなく、簡単な質問にも答えられない。。。
など、上記のような対応をしていると、余計に理解していないと判断され更に指導も厳しくなるという可能性があります。