貨物輸送業界には、輸送コストを計算する際に2つの指標が存在しています。
一つ目は『実重量』という指標です。
実重量とは、その言葉の通り実際のお荷物の重さを指します。
一般的に想像する貨物の重さが、この実重量を指している事が多いと思われます。
そして、もう一つは『容積重量』という指標です。
容積重量とは、お荷物が入っている梱包箱の3辺の長さを基に算出した重量で、
物流業界では常識的に使用されている指標となります。
重量計算の方法
実重量 = お荷物の実際の重さ
容積重量 = お荷物の容積を重量換算した重さ
お荷物を輸送する際には、実重量と容積重量を比較して、
重量が重い方を実際の輸送料金の計算に該当することになります。
この該当する数字の事を課金重量といい、
送料は課金重量を基に請求されます。
☆実重量5パウンド < 容積重量7パウンドの場合の課金重量は
容積重量の数字が大きい為、容積重量の7パウンドが適用されます。
☆実重量7パウンド > 容積重量5パウンドの場合の課金重量は
逆に実重量の数字が大きくなる為、実重量の7パウンドが適用されます。
計算例
小さなA, Bの箱は、容積重量より実重量が大きくなっている為、課金重量は実重量より算出されます。
大きなC, Dの箱は、実重量が容積重量より大きくなっている為、課金重量は容積重量より算出されます。
Dの箱の計算式を参考に下記へ記載します。
実重量 :5パウンド(約2kg)
箱の大きさ:15x11x12インチ(約38x28x30cm)
実重量は、そのまま5パウンド
容積重量は、15x11x12÷139=15パウンド
つまり、、、
実重量5パウンド < 容積重量15パウンド
課金重量は数字の大きい15パウンドという事になります。
この送料の算出方法を知らずに、実重量のみを見て商品を輸入しようとすると
自分の想像していた送料とかけ離れてしまっており、赤字になってしまう
場合がありますので、ご注意してくださいね!
※大きくて軽い商品を購入する際には、特に差が大きく開いてしまう
ので、事前に梱包箱の大きさまでセラーへ確認する事をオススメします!